私の記憶が確かならば、我が家のキャンプは父子が多い。

それ故に料理もすべて私の仕事。
キャンプのアイアンシェフとなるのだ。

よってすべてのものが私の周りに存在する。
私が座るチェア「カーミット」を囲むように美味しい料理に
なるための素材や道具が置いてある。

すべてが座ったままで済むようになっているのだ。

まず右手には、配膳台というより食卓がある。
できた料理をそのまま食べれるようにだ。
その上にシングルバーナーと調味料だ。
今回はここで焼き物を担当した。

代わって左手には本日のテーマ素材たちがはいったシアトルスポーツがある。
その横には食器類。
私の斜め後ろにはジャグがあり振り返り水を供給するのだ。
さらに後ろにはゴミ箱だ。
すべてが座ったまま届く範囲だ！

では見てもらおう。出でよ、私のキッチンスタジアム！

助手はいない。アイアンシェフの私だけで十分だ。

料理のコックピットとも言える場所を見てもらおう。


「本日のテーマは長男リクエストパスタ！」
では、
「アレ・キュイジーヌ!」

右側で醤油と酒、塩コショウで下味つけたせせりをニンニクで炒める。
正面コックピットではパスタを茹でながら、ベーコンを切りホウレンソウを切っておく。
麺を少し固めに茹でておき、空いた鍋にニンニク・アンチョビを香りがでるまで
炒めベーコンを投入しさらに炒める。
牛乳とコンソメをいれ味をつけて麺と絡めて完成だ！

ご覧いただこう！


二人だと量も品数も中途半端だが、二人で美味しくいただくことができた。
審査員の長男からも高得点を得ることができた。
料理の鉄人のように競っているわけではないので勝者はいない。

ただ、「美味しい！」
この一言が勝ち負けよりもうれしいのだ。


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